「今日の朝刊より」
6月7日の西日本新聞朝刊第一面がこれ ↓
引きこもり相談急増 川埼殺傷事件や元次官事件後、福岡県2倍3倍に
加害者になることへの危機感、地域から危険な存在と思われるではと偏見を恐れる声も窓口で目立つ
「本人にどう声を掛けたらよいのか」本人が50代のケースの場合、親が高齢(70代~80代)で対応が出来ない。
本人からの相談も相次ぎ「自分も色眼鏡で見られているのではないか」との懸念も寄せられた。
「身を守る場所である自宅から無理に出されることは、本人にとって崖から突き落とされるような恐怖。
家族だけで関わろうとせず、本人の反応を理解しながら働きかけてくれるような、信頼できる相談機関を選んでほしい」
と新聞は結んでいる・・・
内閣府は、自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表。
7割以上が男性で「ひきこもり」の期間は7年以上が半数を占めた。
15~39歳も合わせた「ひきこもり」の総数は全国で100万人・・・とあるが、実質はこの数倍だろう。
ひきこもったきっかけは上図を見ればわかるとおり
職場の人間関係がうまくいかない(鬱等の診断を受ける場合も)→退職またはクビ
→再就職が出来ない(またはする気が出ない)→家にこもるようになる
その他にも退職理由には会社側が多量に解雇したり、会社自体が倒産したり、と色々な理由の場合もあるだろう。
しかし、ひきこもった理由はひとつしかない。
親が甘えさせ、「ひきこもり」を容認したことだ。
部屋を与え、パソコンやスマホ代金、生活費までも支払ってやり、飯も三度三度の上げ膳据え膳で、何も干渉しない。
そんなゆるい環境から出られるわけがない。親が世の中から身を隠す場所を与え続けたのだ。
「世に中は、思うどおりにいかないこともある。あたりまえだ。なんとかして自分で飯を食え」と突っぱねずに
親も一緒になって「どうしたものか…」オロオロと困っているようではどうにもならない。
我が子である。相手は20歳を超えた大人なのだ。働かないもんが家でゲームなんかしていたら、けり出されて当たり前だ。
我が家にも3人の子供(大人)達がいるが、3人とも20歳で就職と同時に家から出した。というか、喜んで出て行った。
一度家を出たら、息子たちには「親に会いに来るのはいいが、うちには住ませないからな」と言い続けている。
おかげで3人とも「家には戻れない」のが大前提で生きているので、各々アパートを借りて働き続けている。
成人式を過ぎた大人が、家で親から学ぶことはもうない。
20代は社会に出て「なんとかして自分で乗り切る」ことを覚えるのが何より大事な経験だ。
なんとかして仕事を覚え、いろんな人に揉まれながら苦労をしてみること。
それを「苦労をさせたくない」と、親が近道を教えたり、肩代わりしてはいけない。
子供の人生の一番面白い所=「青春の一番青春らしい所」を親が勝手に奪ってはいけないのだ。